2009.12.12 キイロスズメバチの巨大な巣

車でよく行き来をしている近所の道があるのだが、田んぼを挟んで100メールほど先に雑木林が広がり、通るたびに四季が移り変わる風景を楽しんでいた。今日はよく晴れて、青空をバックに落葉が進みつつある紅葉の雑木林が映えていた。そんな風景に一瞬、何かを感じ取った。巨大な球体が落葉によって姿を現したのだ。地上から軽く10メートルを超える高さに、70センチはあろう巨大なキイロスズメバチの巣であった。望遠レンズで覗きこむと、すでにハチの姿はなく、おそらくたくさんの女王蜂を巣立たせたはずである。たった一匹の女王蜂からはじまり、人知れず営まれてきたこの王城のプロセスを振り返り、種として個体としての使命を全うした女王と、王国を支えた戦士たちの健闘をたたえたい気持ちになった。



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