昆虫VIEW
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2023-03-09T07:50:06Z
「常に過ぎていく時間、そして移り行く季節の中で、僕が出会った昆虫たちの表情を、ちょっと眺めてみてください。」筒井学
Movable Type 3.35
ホームページの移行について
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2023-03-09T07:45:09Z
2023-03-09T07:50:06Z
2023年3月より下記URLにて、「筒井学の昆虫VIEW」として新規HPを立ち上...
2023年3月より下記URLにて、「筒井学の昆虫VIEW」として新規HPを立ち上げましたので、お立ち寄りいただければ幸いです。
https://konchuu-view.blog/
タイワントビナナフシの♂
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2021-01-10T00:17:23Z
2021-01-10T00:42:06Z
年明け早々の2日は飼育作業の代番で仕事始めとなった。飼育室で管理している昆虫を端...
年明け早々の2日は飼育作業の代番で仕事始めとなった。飼育室で管理している昆虫を端から端まですべて餌替え作業を行うというなかなか大変な作業だが、いつもは担当者に任せっぱなしなので、こんな仕事もたまにはいい。タイワントビナナフシの餌を交換している時だった。小ぶりな成虫がいることに気付き「もしや」と思ったのだ。体長は5センチで触角が長くまぎれもなく♂であった。単為生殖のタイワントビナナフシの♂の事例をネット上で調べてみたが情報は少なく、過去に飼育下の1例のみであった。昨日になって死んだ直後、展翅の標本写真として記録した。
クシヒゲシャチホコ
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2020-11-17T01:57:29Z
2020-11-25T09:39:49Z
今年最後のライトトラップを武尊山で行った。狙いはウスズミカレハ、フタキスジエダシ...
今年最後のライトトラップを武尊山で行った。狙いはウスズミカレハ、フタキスジエダシャク、ウスゴマダラエダシャクなど初冬の蛾類である。コンディションは悪くなく期待はしたが、蛾の飛来が少なく、かろうじてフタキスジエダシャクだけはなんとか採集できた。そんな中で、クシヒゲシャチホコ(以下クシヒゲ)はそこそこの飛来があった。平地でもいるクシヒゲだが、なぜか昆虫の森ではまったく皆無の種である。写真ストックをよく考えてみると、エゾクシヒゲシャチホコはあるが、クシヒゲはなかった。ということで意外な収穫となった。
OM-D M1X プロキャプチャーモードテスト オニヤンマの捕食シーン
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2020-11-02T10:12:03Z
2020-11-02T10:42:45Z
OM-Dのプロキャプチャーモードを初めて試すシーンとして、オニヤンマのヤゴの捕食...
OM-Dのプロキャプチャーモードを初めて試すシーンとして、オニヤンマのヤゴの捕食シーンにチャレンジした。60㎝水槽にセットをつくり、ヤゴとメダカを放ってカメラを構えた。今までであれば、ストロボをセッティングして、連写で撮影するシーンだが、ストロボチャージの問題や、なにしろタイミングを合わせるのが難しいシーンである。プロキャプチャーモードは定常光が条件であり、ストロボ閃光速度で瞬間を止められない分、シャッタースピードで止めなくてはならない、これはこれでかなりの制約であり、一般の照明ではなかなか稼げない。ISOを5000まで上げ、かなり高輝度の照明を当ててF5・1/2000でセッティングしてみた。何度か下唇を伸ばすシーンの撮影ができたが、捕らえる瞬間までは撮れなかった。結果としてISO5000ではそれなりのノイズ感もあったが、そのシーンを撮れるという機能は本当に素晴らしい。メダカを捕らえて食べるシーンは寄りたかったので、慌ててISO1000まで下げ、F11まで絞ってストロボ撮影に切り替えたが、なかなか慌ただしい流れであった。
OM-D E-M1X とりあえず深度合成 「ゴホンダイコク」
tag:i-visualium.net,2020:/view//1.1684
2020-10-19T09:00:02Z
2020-10-20T10:06:55Z
カメラは完全なニコン派だが、MP-E65mmを使うためにキャノンボディーもある。...
カメラは完全なニコン派だが、MP-E65mmを使うためにキャノンボディーもある。数年前のOM-Dの発表では懐かしさと水中ハウジングの組み合わせを考えて購入もしてみた。しかし、画質や操作のフィーリングが合わず、あまり使ってはいなかった。何代か後継機種の世代を重ねていたが特に興味もない存在だった。ところが、夏にふと訪れたカメラ屋でE-M1Xを見たときは衝撃を受けた。見るからに強靭そうで、手に持つとホールド感がマッチした。興味を持って機能を調べると防塵防滴フィールド仕様に深度合成がオート、そして、以前から興味があったプロキャプチャモードなどなど(フラッグシップであたりまえだが)、これは買う価値ありと確信した。中古市場での価格も落ち着き良品が出回ったタイミングで購入に踏み切った。まずはオートの深度合成を試そうと、立体感が半端ないゴホンダイコクで試してみたが、本当に簡単に撮れることに驚いた。野山の散策スナップで試し撮りをしてみたが、ボタン配置がよく操作感がすこぶる良いのと、パソコン上で開いたみて画質も悪くない。これは、かなり主力なカメラになりそうで久しぶりに機材に感動した。冬の間にプロキャプチャーを使ったセット撮影で試してみたいことがある。定常光のライティング下が条件なので、画質を損なわない感度設定で、1/2000以上が切れたら理想だ。深度が深い分、絞りは開放気味でシャッタースピードも稼げるはずである。ハンミョウ幼虫の捕食の瞬間など、いろいろと写欲が湧いてきた。時間がかかったがマイクロフォーサーズを改めて見直した。
ツキワクチバの幼虫
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2020-10-15T09:59:29Z
2020-10-23T09:45:35Z
1か月ほど前に、園内のライトトラップにボロボロのツキワクチバが入った。♀らしき体...
1か月ほど前に、園内のライトトラップにボロボロのツキワクチバが入った。♀らしき体型だったので、いちおう採卵を試みようと捕獲した。ほとんど期待はしていなかったが、ポツリポツリと卵か確認でき、これは産みそうだということで食草のカシを入れたところ、かなり産卵してくれた。南方系の蛾だが、群馬では秋、しかも標高が高く寒くなった時期に飛来する。カシ類が食草とはいえ、孵化した幼虫は柔らかい葉を好むようで調達には苦労したが、剪定後に生えたマテバシイの柔らかい葉を好んで食べてくれたおかげでなんとか終齢まで育ち切った。体長は75mmほどでほぼオスグロトモエと同体型、同サイズである。頭部はムクゲコノハに似てやや色味があるが、まぁ地味な部類ではあるものの、記録として残すことができた。
オニヤンマの孵化
tag:i-visualium.net,2020:/view//1.1682
2020-10-15T07:01:31Z
2020-10-16T10:17:40Z
オニヤンマの孵化を今日になってようやく撮ることができた。昨日あたりからいくつか孵...
オニヤンマの孵化を今日になってようやく撮ることができた。昨日あたりからいくつか孵化が始まった卵群があり、今日こそはと休みを取って張り込んだ。いくつかある卵をじっと睨み、卵が割れたのを確認してから、三脚にあらかじめセッティングしたカメラを向けるのだが、拡大率が高いのでファインダーに収めるのもあたふたしながらの作業となった。そんなこともあり、孵化のはじまりの1カット目が卵からやや飛び出した状態となってしまった。欲を言えば割れた直後が欲しかったが、前幼虫からの脱皮の角度は悪くなく、まぁ納得というところだろうか。
武尊山ライトトラップ
tag:i-visualium.net,2020:/view//1.1681
2020-10-12T01:43:15Z
2020-10-15T10:34:41Z
秋が深まる中、かねてから予定していた武尊山でのライトトラップを行った。狙いはクロ...
秋が深まる中、かねてから予定していた武尊山でのライトトラップを行った。狙いはクロウスタビガの採卵用♀だった。開始早々にボロのオスが飛来し、時期も悪くないようで今日はいけると確信した。山地は一気に秋が深まるので、里では順番に出現するクスサン、ヒメヤママユも同調して飛来した。その後もオスは飛来を続けメスは時間の問題と思ったが、10時ごろで飛来はない状態だった。皮肉にもウスタビガは卵を持ったいいメスばかりが飛来していた。夜中過ぎにようやく♀が飛来し目的達成と思ったが、腹部があまりにも小さく、手で触ると卵の感触はなく産卵しつくした♀だった。結局、この1♀のみで採卵という目的での成果はなかった。まぁ、そんなもんだと納得しつつ、来期を待つか、もう一回挑戦するか考えることにした。
オニヤンマの卵と2齢幼虫
tag:i-visualium.net,2020:/view//1.1680
2020-10-03T10:48:44Z
2020-10-04T04:53:08Z
再びオニヤンマが産卵していたという情報をもらい、その場所に向かった。ヤナギの細か...
再びオニヤンマが産卵していたという情報をもらい、その場所に向かった。ヤナギの細かい根の塊が島状になった場所だった。掬ってみると砂はほぼなく、枯葉などの有機物の破片が多く今までとは違う環境だった。白いバットに移し、メガネをかけて卵を探し始めた。卵はすぐに見つかったが、産卵直後はクリーム色という情報に反して褐色だった。さらに見ていくと、小さな幼虫がいくつも見つかりはじめた。どうやら産卵場所のツボだったらしく、時間経過が異なる卵や幼虫が次々見つかり、卵の殻や脱皮殻まで見つかりだした。そしてようやく、産卵直後と思われるクリーム色の卵も見つだすことができた。そして、卵と幼虫を抽出したシャーレをのぞき込むと脱皮直後の2齢幼虫がいることに気づいた。
オニヤンマの卵
tag:i-visualium.net,2020:/view//1.1679
2020-10-01T10:06:50Z
2020-11-14T09:48:21Z
オニヤンマ孵化幼虫を撮影することができたが、卵の撮影は来年見送りとあきらめていた...
オニヤンマ孵化幼虫を撮影することができたが、卵の撮影は来年見送りとあきらめていた矢先だった。同僚が「オニヤンマが産卵していた!」と朗報が入った。ピンポイントで産卵場所を覚えているということで、再度、産卵場所の泥を掬って卵探しをしてみた。1ミリ弱の卵を砂粒の中から探し出すというのは集中力との戦いだが、少しでもストレスなく探すツールがないものかと考えてみた。手持ちのルーペは使ってみてけっこうしんどいと感じていたので、ハズキルーペの拡大仕様がよさそうだと思いつつも1万円は高い。そこで老眼鏡の+4.0を1980円で購入した。近づけば見えない大きさではないので、顔を近づけてじっくりと凝視した。1つめが見つかると、次々と見つかり合計6個の卵を探し出すことができた。産卵から3日目のだが、赤褐色のほぼ球体で、粘着物に覆われ細かい砂粒が付着している。
脱皮後のオニヤンマ終齢幼虫
tag:i-visualium.net,2020:/view//1.1678
2020-09-28T09:53:05Z
2020-09-28T10:08:10Z
オニヤンマの1齢を確認した矢先の出来事だった。朝方の園内の小川をのぞき込むと、脱...
オニヤンマの1齢を確認した矢先の出来事だった。朝方の園内の小川をのぞき込むと、脱皮直後の終齢幼虫がいた。オニヤンマのヤゴは泥底に潜って生活しているので、水上からその姿はほとんど見えないが、脱皮中だけは泥からニョキッと抜け出たからだが飛び出し、体が固くなるまでしばらく過ごす。同期してそのような個体が中齢でも見つかった。オニヤンマの幼虫期間は3-5年説が一般的で、今の時期終齢になったものが翌年に羽化し、中齢は昨年孵化してもので翌年に終齢となり、再来年に羽化するというパターンで平地での3年説がうなづける。ただ、昆虫の森の人口水路は造成後の2年後に多くの羽化が見られたので、2年1化もありなのかと個人的には考えている。
オニヤンマ1齢幼虫
tag:i-visualium.net,2020:/view//1.1677
2020-09-26T09:27:36Z
2020-10-03T22:00:01Z
あこがれの虫、オニヤンマの一生をきっちり撮影したいと思いながら、のんびりとできる...
あこがれの虫、オニヤンマの一生をきっちり撮影したいと思いながら、のんびりとできることから着手していたが、卵の撮影から難関だった。ネット上で情報は割と多いのは助かったが、人工採卵方法はなく、産卵していた場所の泥をすくって探し出すという手法が主流のようだった。いちおう挑戦はしてみたが、卵といえるものは見いだせずにいた。卵期間約50日ということで、卵があればそろそろ孵化しているころだろうと、その泥を再度探索してみると、小さなヤゴが3匹見つかった。やはり卵はみつからないだけで存在していたようだ。その姿はどれも砂粒が付着した姿で、体毛がそのような構造のようである。砂泥底で生きる戦略なのだろうか。
フタホシドクガの幼虫 その後
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2020-09-23T06:30:15Z
2020-09-23T07:01:17Z
8月末に採卵から孵化したフタホシドクガだが、順調に生育しあっという間に6齢期に達...
8月末に採卵から孵化したフタホシドクガだが、順調に生育しあっという間に6齢期に達した。体長は45mmほどで、成虫のボリュームから考えてもう一回脱皮すると思っていたが、そのまま繭を紡ぎだした。野外とは違う安定した温度下での生育とあって積算温度との関係で小ぶりで老熟したようだ。餌となるヤドリギ調達も大変だったが、なんと採取した枝に2齢幼虫が多数付いていた。山間部の温度を考えると越冬齢期は2-3齢のようだ。有毒であることも明らかだが、幼虫を扱っていてかぶれはあったが、ドクガほどではなかった。指に水疱状の湿疹が慢性的に現れていたが我慢できる範囲であった。ところが・・・繭を長ピンセットで整理した直後から、強烈な痒みを発しドクガ並みのかぶれを生じた。宙に舞った毒針毛が付いたのだろう。
佐久市でライトトラップ
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2020-09-19T09:21:13Z
2020-09-20T09:36:20Z
佐久市でライトトラップを行った。本命は蛾ではなく企画展に向けたチッチゼミだったの...
佐久市でライトトラップを行った。本命は蛾ではなく企画展に向けたチッチゼミだったのだが、秋のセミとはいえ、ちょっと遅かったのか成果はゼロだった。しかし、昼間の散策で成虫と抜け殻を採集することができた。ライトのほうはちょうど時期が重なったクスサンが大量に飛来し、にぎやかさはあったが種数は少なかった。そんな中、群馬など北関東では見られないシロスジカラスヨトウが飛来した。採卵するにはちょうどよい時期で予期しない成果だった。
セミヤドリガ
tag:i-visualium.net,2020:/view//1.1674
2020-09-17T09:00:02Z
2020-09-20T09:12:30Z
来年の企画展が「セミ」となり、考えられる範囲でできることを進めている中、「セミヤ...
来年の企画展が「セミ」となり、考えられる範囲でできることを進めている中、「セミヤドリガ」の存在は当然のアイテムとして加えたいと考えていた。鱗翅目で寄生性であり過変態というかなり変わった存在だが、孵化直後の三爪幼虫はいまだに見たことがなかった。ということで、野外にあったセミヤドリガの繭を回収し、採卵から試みてみようと準備していたところ、ちょうどタイミングよく羽化直後のシーンに出会うことができた。
アカヒゲドクガの幼虫
tag:i-visualium.net,2020:/view//1.1673
2020-09-11T11:02:20Z
2020-09-11T11:14:45Z
今年は園内でアカヒゲドクガの幼虫をよく目にする。終齢幼虫になると昼間は幹に張り付...
今年は園内でアカヒゲドクガの幼虫をよく目にする。終齢幼虫になると昼間は幹に張り付いて過ごし、同じ場所で数日間観察できることもある。暗い林内だが、夕暮れ時の一瞬に西日の木漏れ日が射す場所に幼虫を見つけたのが2日前だった。その時は慌ててカメラを取りに行ったが、戻ると光線はすでに変わっていた。今日になって再び同じ場所に鎮座する姿を発見し、小刻みに変わる光線状況の中で、立体感が出る瞬間を待った。美しくもないケムシの美しい瞬間?そんな写真が撮れたらいいなと最近のフォトライフのテーマとなっている。
アカシャチホコの幼虫を探して
tag:i-visualium.net,2020:/view//1.1672
2020-09-10T10:47:34Z
2020-09-13T00:19:24Z
シャチホコガ科幼虫のストックもかなり充実してきた中、近隣の赤城山に生息しながら難...
シャチホコガ科幼虫のストックもかなり充実してきた中、近隣の赤城山に生息しながら難関となっていたのがアカシャチホコであった。メスがライトに飛来し採卵するチャンスも過去にあったが、幼虫は2齢あたりでバタバタと死に絶えた。2化目幼虫採集によい時期となり、沼田方面に出かけた。以前から気になっていたホストとなるマンサクを見てみようと、谷側の足場の悪い斜面を降りて葉裏を見始めた。ほどなくして12mmほどの中齢幼虫が葉裏で見つかった。脱皮前の眠の状態だった。幸先良いスタートで追加個体を求めて探し続けるが、その後一切見つからなかった。寄生蜂の痕跡や卵の殻まで見つかるが、幼虫の姿はそれっきりであった。寄生率など考えると1個体では心細いが、無事に育つことを祈りつつ山中を後にした。
チッチゼミ散策
tag:i-visualium.net,2020:/view//1.1671
2020-09-08T10:30:02Z
2020-09-11T10:46:55Z
来年の企画展は自分の担当でテーマは「セミ」となった。今年中にできる準備を進めよう...
来年の企画展は自分の担当でテーマは「セミ」となった。今年中にできる準備を進めようとするる中、標本があまりないチッチゼミを採集せねばと佐久市方面に出かけた。アカマツ林の周辺では声が響いているものの、なかなか姿を発見するにはいたらなかった。せめて抜け殻くらいは持ち帰らねばと林床付近にも注目しつつ、日も傾きかけた頃、ようやく抜け殻の発見に至った。
フタホシドクガの幼虫
tag:i-visualium.net,2020:/view//1.1670
2020-09-06T10:29:38Z
2020-09-07T04:10:53Z
先日採集したフタホシドクガのその後だが、約1週間の卵期間を経て孵化し、ヤドリギを...
先日採集したフタホシドクガのその後だが、約1週間の卵期間を経て孵化し、ヤドリギを与えるとすぐに食いついた。いわゆるドクガとは属が異なるが、近縁のグループによくみられる集団性があるようで、ヤドリギの葉の先端に集まって摂食を始めた。成長が早く、孵化後2週間後には4齢になり始めた。ほぼ27℃一定で飼育しているが、生息地の山間部は気温が低いので、かなりゆっくりと成長しおそらく中齢で越冬するのだう。飼育では、このまま終齢までいってしまいそうな勢いである。
ルリボシヤンマの産卵
tag:i-visualium.net,2020:/view//1.1669
2020-08-19T20:12:44Z
2020-08-22T09:24:34Z
猛暑続きの中、涼を求めて赤城山の山頂付近を目指した。覚万淵の堰から流れる水路は、...
猛暑続きの中、涼を求めて赤城山の山頂付近を目指した。覚万淵の堰から流れる水路は、オニヤンマがよく産卵に来る場所なので寄ってみると、そこにいたのは、淀みの流木に産卵するルリボシヤンマであった。はじめは対岸で遠目に撮影していたが、かなり流木に固執していたので、水路をまたぎ、すぐ脇でカメラを構えて待つことにした。時折、オニヤンマのオスに邪魔されながらも、必死に産卵行動を続けるシーンを捉えることができた。
フタホシドクガを求めて
tag:i-visualium.net,2020:/view//1.1668
2020-08-16T07:37:34Z
2020-08-20T08:03:47Z
今年に入って早々に、蛾類界の衝撃的ニュースが師匠から届いた。「フタホシドクガ」の...
今年に入って早々に、蛾類界の衝撃的ニュースが師匠から届いた。「フタホシドクガ」のホストが判明!なんとヤドリギであった。早速、赤城山のヤドリギが多い場所に向かい、越冬幼虫がいるはずと探してみるが、まったく痕跡も含めて皆無であった。これは成虫を採って採卵したほうが早いという考えに転換したが、果たして狙って採れるものだろうか?やってみなければなにも始まらないところでシーズンを待ち、ようやく武尊山でライトをやることになった。始めてすぐにオスが、そしてまもなく念願のメスが飛来した。ものによるが、狙ったものがいとも簡単に採れるというはほとんどない。過去の経験上、それほど多く飛来する種ではないのだが・・・その後も断続的に飛来を続け、朝方には20匹ほどが幕に張り付いていた。採卵は難しくないが、孵化後のえさの調達が大変そうだ。
ニトベミノガ
tag:i-visualium.net,2020:/view//1.1667
2020-08-06T10:31:06Z
2020-08-06T10:51:50Z
代表的ミノガ科で成虫画像がコンプリート出来ていないかったのがニトベミノガであった...
代表的ミノガ科で成虫画像がコンプリート出来ていないかったのがニトベミノガであった。春先に幼虫を見かけることが多いが、こればかりはしっかりと飼育しなければ成虫の姿を拝むことは極めて難しい。今年こそは成虫を見ようと採集した幼虫を4匹ほどサクラのポットで飼育しながら挑戦していた。7月に入ってすぐ、摂食をやめて移動しなくなった蓑を確認し、枝から外してビニール袋に入れて保管していたが、一応中身を確認するとすでに蛹になっていた。あとは羽化待ちだが、ミノガ類は羽化後に一晩放置すると暴れてボロボロになってしまい、撮影の対象にはとてもならない。夕方に羽化すると見込んで家の玄関につるし、帰宅後に確認することにしていた。1-2週間で羽化すると見込んでいたが羽化はせず、たまに蛹の生存を確認するが、よく動いていた。今日になって玄関の扉を開けて、ようやく羽化した成虫の姿が目に飛び込んできた。それからが慌ただしい。羽化直後であれば暴れないが、触れると途端に飛び始めた。冷蔵庫でいったん冷やし、屋外で撮影の準備をしてなんとか撮影するに至った。
クルマスズメ幼虫の褐色型
tag:i-visualium.net,2020:/view//1.1666
2020-08-02T05:39:02Z
2020-08-02T05:59:46Z
7月は本業の忙しいさなかに高熱で10日間ダウン(コロナではなかった!)しかも長雨...
7月は本業の忙しいさなかに高熱で10日間ダウン(コロナではなかった!)しかも長雨続きと散々な1カ月間だった。すっきりとした晴れではないが、今日やっと梅雨明けの兆しが見えた。7月末の出来事だが、ボランティアのAさんが、家のブドウにいたというイモムシを持参した。鑑定に出向くとそれはクルマスズメの幼虫で、イモムシ図鑑制作過程ではかなり難関な種であった。結局締め切りに間に合わず、刊行した年にようやく発見することができた。そんな難関な種が、Aさんの庭のブドウの木に、しかも3匹もいたのだ。うれしかったのは、初めて見る褐色型が含まれていたことだ。ポートレート撮影用に野外のノブドウに移植し、撮影のタイミングを待ちながら、今日の朝に訪れると抜けの良い場所で摂食をしていた。撮影準備中に摂食はやめてしまったが、反り返って独特な静止ポーズを決めてくれた。
ハチ擬態 シロスジナガハナアブ
tag:i-visualium.net,2020:/view//1.1665
2020-06-29T06:46:35Z
2020-07-06T06:54:01Z
園内でシロスジナガハナアブが見つかった。それほど珍しい種でもないようだが、初めて...
園内でシロスジナガハナアブが見つかった。それほど珍しい種でもないようだが、初めて見る大型ハチ型ハナアブでかっこいい。
ぐんま昆虫の森のオオタカ営巣
tag:i-visualium.net,2020:/view//1.1663
2020-06-16T10:13:55Z
2020-06-16T10:41:12Z
過去何年か、安定的にオオタカが営巣している場所があり、鳥好きなボランティアさんが...
過去何年か、安定的にオオタカが営巣している場所があり、鳥好きなボランティアさんが熱心に雛の巣立ちを見守っていた。尾根筋からちょうど見えるビューポイントがあり、今年はカメラを向けて巣の様子観察していた。コロナ禍の長い休園から6月2日にやっと開園となったわけだが、体温測定やら申告書やらで窓口業務に職員みんながあたふたする中、入園窓口の担当に自分がつくと意外な事実がわかった。鳥を見に来る来園者が意外に多く、しかも、オオタカの巣の場所や状況などしっかり把握されていて、巣立ちが迫った巣の様子を毎日のように観察に来園されているということだった。昆虫がたくさんいるフィールドであれば鳥も多く、様々な自然愛好者の視点で園を楽しんでもらいたいし、もっと情報発信していこうと考えるきっかけになった。
ミドリシジミの卍飛翔
tag:i-visualium.net,2020:/view//1.1664
2020-06-16T06:26:37Z
2020-07-06T06:40:18Z
日が長くなり、業務終了後でも園内を楽しむ時間がある。樹液の様子でも見に行こうと足...
日が長くなり、業務終了後でも園内を楽しむ時間がある。樹液の様子でも見に行こうと足を運ぶと、ミドリシジミの卍飛翔に遭遇した。はじめは105mmで追いかけていたが、背景が悪くないと判断し、魚眼レンズにチェンジして追いかけた。十数カットのシャッターを切り手ごたえはあったと感じながらモニターを確認した。ピントも構図も悪くない3カットがあったが、いずれも肝心な翅の表が写っておらず、ちょっと悔しい作品になった。