2007.6.15 昆虫の森育ちのオニヤンマ

昨日からの雨があがり、少し青空が顔をのぞかせたかと思えば、一気に雲が抜けてすがすがしい晴天となった。朝一番で相棒から、木道脇でオニヤンマが羽化していたという情報が入った。いてもたってもいられず,さっそく確認に出掛けた。木道脇!?とはいっても長さ30メートルはある木道の、どのあたりなのか確認しないまま現地に着き、とりあえず、両脇をくまなく捜してみた。オニヤンマほどの大きなトンボであれば見つかるだろうという安易な気持ちもあった。立ち上がった草や、ヤナギの枝先を見ながら歩き、木道が終わりに近づいたころ、ようやくクサヨシに付いたオニヤンマを発見した。写真を撮っていると、すでに情報を知りえた仲間がやってきて「あれ!オニヤンマその場所に移したの?」と言われた。「そんなことしてないよ!」(そーゆうことをする人と思われている!?)といいながら、みんなが知っている場所を教えてもらうと、そこは、気が付かずに通り過ぎたヤナギの枝先だった。結局この日は2匹のオニヤンマが羽化していたのだった。実は、このオニヤンマの羽化には大きな意味があった。平成17年にこの川が造られ、その年の夏、オニヤンマの産卵が多数確認できたのだが、果たして何年後に羽化が確認されるかが楽しみであったのだ、ある文献によれば幼虫期が5年を要すという記述もあるが、結果として2年後の今年、初の人工水路育ちのオニヤンマの誕生が確認されたのだ。



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