2007.7.10 コロギス1令誕生

野外ではコロギスが羽化し成虫の活動シーズンを迎えている。そして、それと同時に孵化のシーズンも迎えているのだ。どういうことかというと、いままでコロギスは、幼虫越冬が定説で、一年一化型の生活史を送っていると思われてきたようだ。しかし、以前コロギスを飼育し産卵させたが、その年に幼虫は孵化しなかった。おかしいと思いつつも卵を保管し続けたところ翌年の夏に孵化したのだった。再度、確認の意味で昨年採卵しておいた卵が、今、孵化のピークとなっている。結果として、幼虫および卵越冬をする2年1化型の昆虫だったのである。といっても結論づけるにはいささか早く、もう少し彼らの生活史を観察してみようと思うのだ。鮮やかな黄緑色が印象的なコロギスだが、1令幼虫の姿は、以外にも黒く艶やかなボディーである。飼育ケースに移すと、さっそく葉と葉の隙間を見つけて糸で葉をつづり始めた。



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