今年は、昆虫の森の池でマルタンヤンマの羽化殻がとても目立った。今までにない数のマルタンヤンマが昆虫の森から誕生した証である。すでに羽化のピークは過ぎ、産卵が始まっているが、昨日の朝、クロスジギンヤンマの若いヤゴを探しているときに、その日に羽化しそうなヤゴをたまたま見つけて撮影を試みた。多くのトンボに言えることだが羽化直後の色は、図鑑に掲載されている成熟した体色とはかなり異なる。羽化したのはメスであったが、オスでは、羽化直後の色からは想像もつかないほどの鮮やかなブルーをあしらえることになる。生息数は多いが、高所を飛ぶため未だに僕はマルタンヤンマの成熟オスをネットインしていない。今年こそは、コバルトブルーに輝くマルタンをこの手中に収めたいと思った。