2007.8. 5 ミソハギとオオカマキリ

オオカマキリの終令幼虫が、ちょうど咲きそろったミソハギでじっと獲物を待っていた。おそらく一週間前に見た個体と同じものだ。そのときは夕日に腹を向けていたが、今日は朝日に腹を向けている。幾分体が太っていて、おそらくこの場所が獲物を探すのにお気に入りで居座っているのだろう。しばらく観察をしてみると、ミソハギの群落には絶えずセセリチョウが吸蜜に訪れ、モノサシトンボや、マユタテアカネもカマキリの周囲を時折かすめるのだが、射程距離に獲物が近づくことはなかった。カマキリに退屈という感覚はないかもしれないが、数分おきに念入りにカマの手入れをする姿は、じっとしていることが苦手な僕から見ると、退屈しのぎのようにも見えた。でも、きっとカマきりは、いずれ訪れる狩の瞬間の精度を高めるために道具の手入れに余念がないのだろう。



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