2007.8.17 ウラギンシジミの幼虫

夏も終盤にさしかかったこの時期、長年達成できていない宿題があった。それは、ちょうどこの時期に咲くクズの花で、ウラギンシジミの幼虫を発見することだった。卵は何度となく見たことがあるのだが、海中軟体生物ウミウシを思わせる奇妙なその姿を一目見たいと思っていたのだ。昆虫の森の中では、森林管理が行き届いているので、クズはあっても花をつけるよう大きな株はまったくといっていいほどない。隣接する放置林にクズのマント群落があることを思い出し、夕方ふと立ち寄ってみた。花の房がちらほら目につき、手繰り寄せては凝視してみるのであった。そして、3個目の房を見始めたそのとき、「えっ、コレ!」・・・  花蕾にまぎれながら浮かび上がるその姿は、まぎれもなくウラギンシジミの終令幼虫だった。見事なカムフラージュにも同時に驚かされたのであった。さて、ウラギンシジミの幼虫が見つかればすぐに試してみたいのが、お尻の2本の突起から出る花火のような威嚇ツールだ。さっそく草の茎で突っつくと、シュポシュポとすごい速さで花火のような房毛が出入りするではないか。その様子にまたまた驚かされたのであった。



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