ウラギンシジミの幼虫はその後、紫色の体色から緑色へと変化し、蛹になる準備をはじめたのであった。蛹になる場所は一般的にクズの葉上なので、しっかり蛹になる環境に合わせての体色変化なのである。出会ってからあっという間で名残惜しく、あの房毛のパフォーマンスがもう見れないものかと思って、すでに前蛹化しつつある幼虫を突くと、ぱっと房毛を開いてくれた。これで見納めて、もうそろそろやめておいたほうがよさそうだ。ウラギンシジミの幼虫発見の感動が忘れられず、夕方再びクズの花を探してみたのだが・・・・前回の5倍くらい多くの花を見たのだが、幼虫は一匹も発見できずに終わった。やはり普通種とはいえ、簡単にいるものではないということを改めて感じたのであった。前回採集した中にウラギンシジミ以外のシジミチョウの若令幼虫がいくつかいたのだが、それも大きくなり、ルリシジミとトラフシジミの幼虫であることが明らかとなった。