2007.8.26 コロギスの産卵

野外では、コロギス成虫が見られる時期も終わりつつあるが、7月13日に紹介したコロギスは、飼育下でまだ元気に生きている。しかし、色艶が落ちてそれなりに歳を感じさせる。メスのおなかがだいぶ大きく、産卵シーンの撮影をしようと卵を産んでくれそうな木を入れてみた。以前キャンプ場で偶然コロギスの産卵を見たことがあった。それは、キャンプ場入り口の丸太の門柱の亀裂に産んでいるシーンであった。「なるほどコロギスはこういう場所に産卵するんだ」とそのとき思った。そこで、亀裂が入った直径10センチほどの固いコナラの輪切りを入れてみたが、その日はまるで産んでくれなかった。ちょっと、好みに合わなかったようである。もしかすると、もっと朽ちた木を好むのかもしれないと思い、翌日はやわらかめな朽木を入れてみた。すると、すぐに産卵管を突き立てて一晩中産卵し続けたのであった。おなかにたまった卵をようやく放出できて、メスは満足というか「ホッ」としたように朝方になってリンゴにかぶりついていた。さて、時を同じくして7月に孵化したコロギスの幼虫は、現在4令まで成長している。この分だと秋までにもう一回脱皮をして5令幼虫で越冬することになりそうだ。



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