2007.8.29 モンスズメバチの駆除

8月も終わりに近づき、夏の虫たちが姿を消しつつある中、夏からいるのに消えるどころかさらに勢いを増して活性化するのがスズメバチの仲間だ。人家の庭に置かれた、空洞化した巨大な切り株の中にスズメバチの巣があるとの情報をもらい、駆除も含めて撮影に向かった。現場に着くと、巨大な切り株に出入りするスズメバチの姿が確認できたが、その姿はモンスズメバチであった。切り株の内部を覗き込むと、くぼみをうまく使って造られた、さざ波模様の見事な巣の壁が目に入った。モンスズメバチの巣としては、かなり大型だ。切り株の上部に空いた穴からちょうどよい光が差し込んでいたため、自然光で撮影してみた。何度かシャッターを切るうちに巣の内部から働きバチがぞろぞろと這い出し、巣はあっという間に厳戒態勢となってしまった。仲間に援護してもらいながら撮影はするものの、カメラにパチンパチンと攻撃をしかけてくるし、もう撮影どころではなくなってしまった。道具を持ち替えて、駆除作業にあたったが、最近のジェット噴射の殺虫剤の威力はすごく、あっけなく巣を壊滅させてしまった。僕もスズメバチが憎くはないし、むしろ興味深いのだが、人間との共存は、やはり付き合う距離が重要なのだろう。



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