2007.9.15 コバネイナゴの羽化

曇り空の下での早朝散策で、カメラも持たずに田んぼの周りを歩いていた。まったく日の差す気配も期待もなく、今日は、なにか季節を感じ、楽しめればいいと思いながら歩いていた。しかし、そういう時に限って、「カメラを持ってくれば」と後悔するときがあるものなのだ。なんか明るくなってきたなと思うと突然朝日が降り注いできたのだった。そして、足元で羽化するコバネイナゴとの遭遇・・・。この情景を撮らずして、自分は何者かと問いかけると同時に、足はダッシュで車に戻っていた。シャッターチャンスとしての猶予があると見込んでの行動だが、やはり、常にカメラは持ち歩くべきなのだ。珍しくもないコバネイナゴでさえ、羽化に出会えたことと、照らす朝日が織り成すことで生まれたこのシーンは一生一度の貴重な一瞬なのである。数分後、息をきらし、額に汗をにじませて、待っていてくれたコバネイナゴと朝日に僕はカメラを向けた。



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