2007.9.19 アオスジアゲハ

「アゲハ」のテーマ展の準備がはじまったお話にはふれたが、身近なアゲハチョウの動画とポートレートは最低限抑えたいと思っていた。しかし、長年撮りためたスチール写真でさえ、まともなポートレートが存在しなかったのがアオスジアゲハだった、十数年前、西表島で撮った吸水写真を細々と使いまわしていたのが現状だった。そんな時、相棒が、網室で飛ばせて撮ればいいと唐突にいいだした。これは、チョウ全般に通用する手段と僕も思っていたが、アオスジアゲハのように活発に飛翔するチョウは狭い網室で、ましてやオオムラサキ用に作られた、木が茂った空間では飛ばないだろうと頭ごなしに考えていた。しかし、まぁやってみようと、羽化したての一匹を数匹のナミアゲハと混ぜて放してみたのだった。翌日、ヒャクニチソウに訪花するナミアゲハの動画を撮ることができたのだが、アオスジアゲハはどこにいるのやらという感じであった。いちおう好みの花を置こうと思い、ニラの花を置いてしばらくたったころ、アオスジアゲハが盛んに吸蜜に訪れたのだった。何事も、まずはやってみるものだと相棒の発想に関心しつつ、せわしなくニラの花から吸蜜するアオスジアゲハに釘付けとなってしまった。



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