連日、夏日のような晴れ間が続いているが、今日も暑くなりそうな気配だ。昆虫の森の田んぼも稲穂が黄金色に色づき、重そうに垂れ下がってきた。谷間の田んぼに朝日が差し込むのはちょうど７時頃だ。強烈な逆光に照らされていっそう引き立つ黄金色と、様々な田んぼの昆虫たち、そして朝露が織り成す秋ならでは光景がそこにある。すっかり色づいたアカトンボは、黄金色に赤いアクセントをつけて、秋の色をいっそう引き立てる。小型のチョウも何を求めてか、稲の葉に止まって休む光景が見られ、羽の輪郭にエッジが立ってとても美しい。僕の目で見て感じた空気感が写真でどこまで表現できているかわからないが、こんな季節の美しさを共感できる人がいたならばとてもうれしい。