2007.9.24 ルリボシヤンマの産卵

朝から雨混じりの曇天であったが、夕方から雲が抜けて西から日が射しはじめた。営業が終わって日没までの約一時間、せっかくの天気をどう使うか考えてみたが、園内のアワブキでスミナガシの幼虫を探してみることにした。これから採集する幼虫は越冬蛹となり、冬の展示に欠かせないものになるためだ。園内のアワブキを数本巡ると、4令幼虫が数匹採集できた。さらにと思って移動中、薄暗い林内に作られた池にさしかかるとルリボシヤンマの産卵に出くわしてしまった。この池はそもそもヤブヤンマのために作った池だが、ルリボシヤンマも好んで利用していることは知っていた。しかし、この時期のこの時間帯に初めて訪れ、7,8匹のメスが産卵している場面に遭遇し驚いてしまった。ルリボシヤンマの産卵場所は植物組織内が一般的と思っていたが、そこで見た光景はヤブヤンマのごとく、水辺から1メートルほど離れた湿った泥にも多数産んでいた。ピント合わせが限界なほどの暗がりと、蚊の大群に襲われながら、なんとか逆光ストロボを入れての産卵シーンの撮影ができた。家に着き鏡を見ると、おでこがボコボコになっていたが、まずまずの成果にそんなことも気にせずおいしいビールを飲むことができた。



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