2007.9.27 ナツアカネの産卵

飛んでいるトンボの写真を撮るというのは、昆虫写真を撮られる方や、トンボにこだわりを持って写真を撮る方々にとってもひとつのあこがれではないかと思う。機械技術が進歩し、カメラの精度がいくらアップしても、飛んでいるトンボにピントを合わせ、シャッターを切るという動作は、カメラの精度も多少はあれど、9割方肉体的な技術の問題なのだ。そんな欲求にシャッターチャンスを与えてくれるのがナツアカネの産卵シーンだ。この時期、稲刈り前の田んぼでは、多くのペアが打空産卵を繰り広げている。連結したペアがふわふわと飛びながら卵をばら撒いて産卵するのだが、比較的ゆっくりと飛ぶのでピント合わせのチャンスが生まれる。それでも、ピントがドンピシャで合うのは1~2割程度だ。しかし、デジタルなカメラ時代は、シャッター回数を惜しむことなく切れるので、それなりの打率で、ピントが合ったトンボの飛翔写真が撮れるわけである。稲穂とナツアカネという単調な組み合わせの写真にしかならないのだが、毎年この時期になると、ついついカメラを向けてしまうのだ。



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