2007.11. 7 ホシヒメホウジャク

 秋が深まったこの時期、ライトトラップによく入る蛾のひとつがホシヒメホウジャクだ。一般的にカムフラージュが得意な蛾は、翅の模様を生かして、なるべく影ができないように張り付く努力をおしまない。しかし、このホシヒメホウジャクは、ホウジャク科の宿命というか、胴体が太く翅が小さいという体型を逆に生かし、全身を使って立体的に縮れた枯葉に見せることで、見事なカムフラージュを成功させている。そんな隠れぶりが引き立ちそうな場所をさがし、くっつけて撮影してみた。
 この時期の成虫が、この先どんな経過をたどるのか気になり調べてみると、成虫越冬もありつつ、蛹でも越冬するという。ホウジャク科の蛾の中でも異端な存在のようである。



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