2007.11.15 ウスタビガの羽化

 ウスタビガが続々と羽化する中、羽化の映像が撮れないものかと試行錯誤をしていた。羽化の時間は、概ね午後の3時あたりから日没後数時間以内という感じだ。前兆を見るため、マユの片面に覗き窓を開けて中の蛹の様子を見てみた。チョウ・ガ類特有の、皮膚が柔らかくなり、腹部の体節が伸びるという羽化の前兆を示したものがあったが、皮膚が厚いため、アゲハのように顕著ではない。それでも、いくつか羽化しそうなものを絞り込んでみた。
 選び出した3個のマユのうち、大本命の一つをデスクのかたわらに置いて他の作業をしていたが、夕方4時ごろ、その他の一つが羽化し、気づいた時にはすでに翅を伸ばしていたのだ。
 う~ん・・・。これは、なかなか手ごわいという実感と、半分は時の運という開き直りで、本命のマユを持ち帰ることにした。
 自宅に戻り、マユを車から移動しようと目をやると、なんと蛹に亀裂が入り、黄色い胴体を覗かせていたのだ!「あー、間に合わない!」と思いつつも、ダッシュでセッティングし、奇跡的に撮影することができたのだ。セッティングのドタバタとは対照的に、羽化はとてもスローな展開だった。



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