2007.11.21 ウラギンシジミの越冬?

 小春日和のポカポカ陽気もつかのま、ここ数日急激に冷え込んだ。しかし、雑木林の葉の色づきは、まだまだ緑色が勝っており、例年より遅いようだ。成虫越冬のチョウたちにとっては微妙な活動の季節だが、林道に面したシラカシの葉裏でウラギンシジミを探してみることにした。
 以外にもあっさりと2個体が葉裏でじっとしているのを探し当てたが、このまま越冬に入るかはまだわからない。一週間前に見つけた個体は、気温が上がった翌日には姿を消してしまった。そんな天気次第で住み替えるような場所でもあるが、気候によっては長い数ヶ月間を過ごす重要な越冬場所でもあるのだ。
 気温が上がった数日前の3時ごろ、シラカシの枝先で念入りにねぐらを探すウラギンシジミの姿を見た。どうやら、この時期のねぐら探しは重要であることをしっかりと心得ているようである。
 それにしても、どうして常緑樹と落葉樹を見分けることができるのだろうか。常緑樹でなくても、以前、ヤマコウバシの葉裏で越冬する個体を見たことがある。ヤマコウバシの葉は枯死しながらも、落葉しない代表的な樹種であるが、それもお見通しのようだ。まるで、冬に向かう木の行く末を、千里眼的な能力で見分けているかのようにも見える。



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