2007.11.22 クヌギカメムシの産卵

 夕暮れ近い雑木林で、クヌギカメムシの産卵シーンに出会うことができた。
 食樹となるクヌギ、コナラは普遍的にあるが、このカメムシが見られる木はかなり偏っているようである。いくつかの幹を縫うように見ていったが、卵塊は多少あるものの成虫の姿を見つけることがなかなかできなかった。幹周りが1.5メートルはあるであろうクヌギにさしかかると、成虫がいくつか幹をはっていた。よく見ると、北側の幹に集中して卵塊がいくつもあり、産卵中のメスやオスの姿がそこにはあった。
 ゼリー状の物質にくるみながら、規則正しく2列の卵を産んでいくのだが、見ている限り、動いている気配が読み取れない。そのくらいゆっくり時間をかけて産んでいくようだ。
 太陽も次第に沈みかけ、よりいっそう寒々しい空気があたりを取り囲んできた。とても産卵終了まで付き合える元気はなく、明日の朝、産み終わっているか、再び見てみることにした。



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