2007.11.24 冬の珍客 アオシギ

 早朝、寒々とした昆虫の森。いつもどおり愛車のジムニーで一回りしていた。小川にさしかかったときハトほどの鳥が川筋から飛び立ったのが見えたが、そのシルエットからシギであることはわかった。数メートル先の川筋に再び舞い降りたので、そのまま車でゆっくりと近づいていった。車窓から3メートルほど先にその鳥はいたが、緊張した様子もなくたたずんでいた。地味ではあるが、まだら模様が美しく、いわゆるジシギのなかまであることはわかったが、初めて見る鳥である。
 「これなら撮れる!」と判断したが、カメラは車の最後部に置いてあった。身をよじって運転席から手を伸ばし何とかカメラに手が届いた。その次は超望遠レンズだ。これがまたコンテナの一番底に入っていたのだ。筋が痛くなるくらいさらに手を伸ばし、何とか引っ張り出して装着することができた。(ちなみに僕は非常に手が長い!)
 再びシギに目をやると、幸いまだ同じ場所にいてくれた。カメラを構え、石のようになっていると、すっかり警戒心を解いて餌を探し始めた。独特なテンポのある動きで、長いくちばしを泥につっこみ、水生昆虫を探している様子であった。
 家に戻り、写真をもとに種名を調べてみると、アオシギなる冬鳥であることがわかった。つぶらな瞳が印象的でかわいらしい鳥である。そんな彼女?との初めての出会いに感謝した。
 



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