2007.11.26 陽だまりへの名残り

 昆虫の森は、冨士山という小高い山がフィールドの多くを占めている。この時期、日の出も遅くなり、北風が吹き出すと、北と南ではだいぶ温度条件が変わってくるのだ。朝の散策定例時刻の7時頃は北側はやっと朝日が差し込む時間で風もありとても寒い。しかし、南側は風が少なく早々と朝日が斜面に射し込みポカポカとして別世界のようだ。
 陽だまりができると、クロバエとアブがどこからともなく集まって日向ぼっこを始める。「こんな時期に元気がいいのはハエアブくらいかなぁ」などと思いながら陽だまりを眺めていると、赤く色づきはじめた葉の上で、背中いっぱいに朝日を受け止めるエサキモンキツノカメムシを発見した。多くは、もう落ち葉の下に潜り込み、冬眠モードに入っている時期だが、まだ暖かな陽射しが名残惜しくて、スイッチがなかなか切り替えられない個体もいるようだ。



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