2007.12. 2 冬の使者 クロスジフユエダシャク

 昆虫の森の雑木林の葉の色づきは、昨年よりも一週間ほど遅いようだ。ようやく本格的に色づいてきたのと同時に、すでに落葉も始まっている。この時期に同調して、冬の足音とともにやってくるのがフユシャクの発生期だ。トップバッターはクロスジフユエダシャクで、落葉が始まって日が差し込んだ明るい雑木林の低いところをヒラヒラと舞い始めた。
 飛んでいるのはすべてオスで、ガには失礼だが、なんとも面白みを見出せない姿なのだ。しかし、フユシャクの世界の醍醐味は、他の虫たちが活動を休止する冬が活動期という、ちょっとへそまがりな生活史と、めったに見つからない、翅が退化したメスの姿にあると言っていい。
 クロスジフユエダシャクに関しては、過去2回しかメスを発見したことがない。そんな幸運な2回目が昨年の出来事であった。
 雑木林の定点撮影をしていて、なにげにオスがコナラの木の幹に執着した飛び方をしているのが目に入ったと思ったら次の瞬間、幹に止まったのだ。その場所をよく見るとそこにはメスがいて、まさに交尾の瞬間に立ち会えたのだ。そんな感動的な出会いを回想しながら、今年も雑木林をフラフラと歩いているのだが、果たしてメスに出会うことができるだろうか。



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