2007.12.10 キノカワガ

 今日は、風がなくおだやかな朝である。午前中はフユシャク探しをしようと決めて、早朝から雑木林の幹をくまなく見て歩いた。
 これほど木の幹に執着して凝視するのも、この季節ならではの毎年恒例の僕の行動なのだ。「集中力」とか「根気」という言葉は僕にとって耳が痛い言葉のひとつなのだが、「虫を探したい!」という気持ちは、少なからず自分にムチを打つことができる唯一のことかもしれない。
 フユシャクはなかなか見つからない中、幹に浮かび上がったはキノカワガであった。目的外ではあったがうれしい外道である。それにしても「キノカワガ」とはずいぶんストレートでわかりやすい名前を付けたものだ。樹皮に似た多くのガがいる中でも、確かに名前に恥じないだけのナンバーワンの隠れぶりだ。



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