2007.12.19 クロスジフユエダシャクの産卵?

 雑木林の樹上の葉も、この一週間でいっきに落ちて冬らしい情景へと移り変わった。昼間飛び交っていたクロスジフユエダシャクの姿も見られなくなり、冬という季節もまた、生き物の移り変わりの早さを感じるのであった。
 12月10日に採集したクロスジフユエダシャクのメスは未だに健在であったが、入れてあったビニール袋の中に卵を産み落とし始めていた。産卵シーンを撮影しようと思い、コナラの幹を歩かせるとしきりに腹部の先を樹皮の亀裂に差し込み、いかにも産卵しているようなしぐさを見せるのであった。しかし、腹を差し込んだ後の亀裂を覗き込むのだが、卵らしきものがまったく確認できないのだ。なにか、産卵する気になれない条件でもあるだろうか。
 1時間ほどメスの動向を観察していたが、結局、卵は確認できず、「産卵をしようとしているシーン」の撮影にとどまったのであった。



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