木の幹には、なかなか産卵してくれなかったクロスジフユエダシャクであったが、結局ビニール袋の中にたくさんの卵を産み残していった。
1ミリに満たない微小な卵であるが、エメラルドのような美しい色をしていたので、拡大して撮影してみたくなった。
カメラを通して拡大された卵は、意外にも微妙な色のばらつきがあり、エメラルドグリーンのものもあれば、ウグイス豆というか、むき立ての銀杏を思わせる「おいしそうな!?」な卵もあった。産卵後の微妙な時間経過が生み出した色の差かもしれないが、拡大してみなければわからない世界がそこにはあった。