小枝の先にコミミズクの越冬幼虫を発見した。普通であれば小枝と同化した見事な隠れぶりとほめたいところだが、この個体はずいぶんと緑色が強く、いとも簡単に発見できてしまったのだ。
様々な樹種を利用するコミミズクの体色は褐色系が基本だが、微妙な濃い薄いのバリエーションがあり、写真のように緑色がかった個体も少ないながらいる。つい先日、アゲハの幼虫の餌として切り枝にしたミカンの枝には、ちゃんと枝の色に合わせて緑色がかった個体がついていた。なるほど、枝の色に体色を合わせるのだと感心した矢先であった。こんな色合わせに失敗した個体は、鳥に発見されて真っ先に淘汰されてしまう運命にあるのだろうか。