今日の朝は、オオミドリシジミの卵を探そうと、コナラの低い枝を丹念に見て歩いた。そんなに少ないものでもないはずだが、なぜか今年は見つからない。若い枝の股に、1ミリほどの白く扁平な卵が、1つか二つ付いているはずなのだが・・・。
ずいぶんと低い位置に枝を張らせたコナラの幼木が目に止まり、集中的探してみた。「あった!」と思ったのだが、どうもオオミドリシジミの卵よりもゴツゴツした感じは、ミズイロオナガシジミの卵であった。
肉眼ではわかりづらいが、超拡大してみると、造形的にはオオミドリシジミよりも凹凸がダイナミックで、平地で見られる種類の中ではなかなか見事な卵である。
ぐんま昆虫の森では、今日から「昆虫たちの冬越し展」が開催された。こんな拡大してみなければわからない卵のおもしろさも、顕微鏡で実際に覗くことができる。
展示の一部分であるが、こんな昆虫たちの創り出した造形美の世界も、多くの人に楽しんでいただきたいのだ。