朝の冷え込みはさほどでもなかったが、外の出るといつもより寒々しく感じた。それは、あたり一面がうっすらと雪をかぶったように霜が降っているからだった。肌で感じる寒さより、寒々しい風景が視覚的に寒く感じさせていたようだ。
この冬一番の霜降りの朝を、虫とからめて撮影したいと思い昆虫の森に向かったが、朝日は刻々と射し、あっという間に白い風景を見慣れた朝にリセットしてしまった。
そんなつかの間に「なにか撮らねば!」と思ってカメラを向けたのは畑の白菜であった。はっきり言って苦し紛れの撮影対象でしかないが、冬の昆虫の森の記録写真!?にはなったかもしれない。