2008.1.28 日本絹の里を取材

先週の製糸工場に続いて、着物など完成した絹製品の取材で、群馬県の日本絹の里におじゃまさせていただいた。ここを訪れるのは2回目だが、今回の絵本製作を機会にだいぶ予備知識もつき、前回とはまったく違った観点で展示を拝見することができた。
展示フロアーでは、着物のお姉さんが機織のデモンストレーションをしながら、来館者に体験サービスもしていた。来館者のお年よりは、「昔は私もやったよ」と懐かしんでおられた。昔はカイコを飼いつつ、糸を取り、機織まで家庭でやっていたのだからスゴイ!
カイコを取材するなかで感じたことは、過去を懐かしむ歴史の足跡として養蚕や製糸業を見てしまいがちだ。たしかに産業としては衰退していったが、日産やトヨタといった大手車メーカーが、製糸の機械開発をきっかけに明治以降躍進していった軌跡の話を伺い、現代の日本経済の背景にカイコがいるのだなと感心してしまった。
そのほか、突然変異の変り種カイコ品種がたまたま展示してあり、写真のカイコは品種名「チョビヒゲ」だそうです。



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