2008.1.31 アゲハの越冬蛹 カラーバリエーション

3月1日からはじまる「アゲハのふしぎ展」準備が、ようやくあわただしくなってきた。昨年の秋から年末にかけて展示用のムービーなどを撮ったりそれなりの準備をしてきたが、いよいよ展示構成を詰めていくと、いつものことだが準備不足だらけだ。
展示内容として、春型アゲハの羽化を見せられたらいいなと思って、越冬蛹をたくさんつくり、室外に保存しておいたのだが、数量や状態をチェックすると、概ね100個体があった。アゲハの越冬蛹は、夏型に比べると、色のバリエーションが豊富で、特にオレンジ型は越冬タイプのみに出る色なのである。
そして、今までに見たことがない色の蛹がひとつだけあった。それは、黄色が強く出た蛹であった。
細かい色の変異を選び出し並べてみると、オレンジを中心として褐色系と緑色系に微妙な色のグラデーションができあがった。蛹の色を決定する要因はいろいろと研究されているが、こんな不思議でおもしろいアゲハの世界も展示で紹介したいと思うのだ。



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