2008.4. 8 イラガイツツバセイボウの防衛術

数日前、展示室バックヤードを飛ぶイラガイツツバセイボウを発見した。冬の展示用にストックしたイラガのマユから出てきたようである。
美しい姿を白バックで写しておこうと、白い紙の上に移動させた。なかなかじっとしてくれずとまどったが背面、横向き、正面とひととり撮影することができた。それ以上撮る角度や部位は思い当たらず、撮影終了とするところであった。
刺すかどうかはわからないが、腰が細いハチであることを考慮してピンセットで回収しようとつまんだ瞬間面白い行動を見せてくれた。なんとダンゴムシのごとく丸まったのである。丸まっている時間はわずかであるがどう見ても防衛手段としての行動のようである。さらに驚いたのは、長い産卵管(毒針?)がニョロっと出てきてピンセットに突き立ててきたのであった。体は丸まって動かない状態で、産卵管だけが別の生き物のようにニョロニョロと敵を探る様子は、なんともおぞましくもあり面白い動きであった。



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