2008.4.12 エノキを登るオオムラサキの幼虫

だいぶ日が長くなり、夕方にフィールドを散策する時間ができるようになった。朝日が差しているきらびやかな午前中ほど、夕暮れ時は撮影しようと思えるシーンは少ないが、山野草の開花や場所のチェックなど、情報収集もまた楽しいものだ。なんといっても新緑のこの季節は、歩いているだけで気持ちがいい。
エノキの木にさしかかったとき、3メートルほどの頭上の幹にオオムラサキの幼虫を見つけた。
越冬を終えたオオムラサキの幼虫が、萌えはじめたエノキに再び登り始めたようだ。隣接するエノキも見ると、50センチほどの高さにも貼り付いていたのだ。
あたりはすでに薄暗く、幹に貼りついた幼虫の写真をストロボを当てて撮影することにしたが、撮っていてつまらないし、これ以上撮りようもないと思った。相棒が「顔がかわいいから正面から撮れば」とさりげなく言った。考えてみて「そのとおりだ!」と思った。自分の凝り固まってしまった撮影パターンと、貧しつつあるイマジネーションを脱したいと切に思うのであった。



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