2008.4.21 トビイロツノゼミの交尾

久しぶりの晴天に恵まれた今日、長野県佐久市に採集に出かけた。目的は水生昆虫などいろいろであったが、それなりの成果があり、少し自然観察をしていく余裕が生まれた。
季節は昆虫の森の新緑よりも2週間は遅い様子で、ソメイヨシノがちょうど満開であった。イボタの木がちらほら見えたので、ウラゴマダラシジミの幼虫を探そうと枝先をつまんで見始めると、そこにいたのはトビイロツノゼミであった。
普通なら、枝の振動を感じてジャンプして逃げてしまうところだが、このツノゼミは交尾中で逃げる様子がなかった。じっくり撮影できるチャンスと思って、カメラを向けると、なんと、枝の裏側に回りこんで隠れるという行動をとりはじめた。左手の指で撮りやすい位置に追い立てて、いざカメラを両手で構えると、また、裏側に隠れてしまいそんなことを繰り返しながらやっと撮影することができた。
互い違いのほうを向きながらも、大きいほうのメスが動きを支配していた。それに合わせて後ろ歩き、横歩きで足並みをそろえるオスの動きはこっけいであった。



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