2008.5.13 鳥のフンの造形美!? スカシカギバの幼虫

冬の間に採集して、図書コーナーで展示していたスカシカギバの幼虫が終令となり、大きな鳥の糞に見事に化けたその外観が見時を迎えている。
スカシカギバは初冬の頃にすでに孵化し、冬の間ゆっくりと成長を続けて今に至るのだが、鳥の糞に化ける姿勢は幼虫の成長期を通して一貫している。
体の上部3分の1を折り曲げてのU字型の姿勢に付け加えて、鳥の糞の質感をあしらえた微妙は配色は実によくできている。若令期の形態は、しいて言えばスズメの糞で、終令になると、少し水気を帯びた割と新鮮な?キジバトの糞という感じを見事にあらわしているのだ。
さらに心憎いのは、腹脚を張り出して葉っぱにベタッとくっついている様子を演出することで、もうどこから見ても鳥の糞なのである。
たまたま、食草である樫の葉上で本物の鳥の糞を発見したのだが、それは僕から見るとスカシカギバの幼虫に似た鳥の糞に見えてしまうのである。



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