2008.6.13 ボルネオ① モーレンカンプオオカブトとの出会い

6月12日からボルネオに出かけた。目的は、熱帯雨林での生き物を取材するためだが、目的のひとつとしてモーレンカンプオオカブトいわゆるボルネオオオカブトのくらしを見ることにあった。現地では決して珍しいものではないが、日本の雑木林のように木の幹の樹液に群れる様子などはほとんど見ることができない。どんな木のどんな樹液から食物を得ているかはいまだによくわかっていない。
当然、限られた時間の中での取材なので、現地の昆虫にくわしいガイドにお世話になり、まずは情報収集からはじめた。そんな矢先、「樹上にモーレンカンプがいる!」との情報が入り、早速現場に向かった。
モーレンカンプオオカブトは、自分の目線よりやや高い幹にへばりつき、独特の鈍い光沢を放っていた。しかし、見下ろす急な谷から生えた木の樹上で、地上からは約7、8メートルもある高さであり、600ミリ相当の望遠レンズでやっと捉えられる距離であった。
とりあえず、ボルネオでの最初の目的が達成できた。冷たいビールで乾杯したいところだが、このあたりは昼間電気がなく、ぬるいビールで一息ついた。



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