2008.6.14 ボルネオ② おばけスズムシとの出会い

ボルネオのコタキナバル中心地からから40分ほど車を走らせたグヌン・イマスが宿泊地なのだが、標高は1000メートル近く、夜間はとても冷える。しかもロッジは暗く湿気がひどい環境で、ここで4泊もすると思うとちょっと気が滅入った。
食堂がある場所の行き来も急斜面の階段を上り下りでけっこう辛かった。夜の11時を回っていたが、ビールを買おうと食堂に向かう途中、「リューリューリュー」と、とてつもなく大きな声でなく虫の声が響いてきた。あたりを探すが声の主は見当たらず、懐中電灯の光に驚いたのか鳴きやんでしまった。ビールを買って再び戻る途中、また声を耳にし今度は慎重に声の主を探した。苔むした斜面に大きな落ち葉があり、そこを照らすと声は止み、一瞬黒っぽい虫の影が落ち葉の下に隠れた。じっと待つと落ち葉の下から現れたのは、スズムシとよく似た体型の大型のコオロギ類であった。急な階段をダッシュで上りカメラを取りに行き、再びもどるとまだその虫は同じ場所でいつ鳴き始めようかという感じで待機していた。
まるでいいとこなしのロッジだが、このおばけスズムシと出会えたことは大きかった。



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