2008.6.19 ボルネオ⑥ ハゴロモとアリ

取材地をバコの国立公園に移し、今日からはボルネオ島の熱帯雨林に生きる生き物を広く見てみようと思っている。現地に着いてまずはじめに出迎えてくれたのが真赤なトンボであった。ここの国立公園の特徴はサルやイノシシなど大型の哺乳類があまり人を恐れず、結構身近に見られるのが特徴で、多くの欧米人が観光に来ていた。そんな中、小さな虫にレンズを向ける自分はちょっと場違いなようでもあった。
カニクイザルが食堂の付近をうろついて、食べ物を狙っている様子は日光のニホンザルのようでもあったが、そんなサルばかりではなくテングザルやシルバーリーフモンキーなど格調高いサルたちの群れがたびたびロッジの周辺では見られた。
夜になり、昆虫を探しに出歩きいて発見したのが3センチほどの大型のハゴロモであった。このハゴロモの周りにはアリがつねに取り囲んでいたが、襲われている気配はなくよく見ると甘露を目当てに集まっているようであった。アリはハゴロモのやや後に待機し、飛ばされるオシッコを体で受け止め、それを仲間たちが吸い取るというダイナミックな共生関係を展開していた。



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