2008.6.22 ボルネオ⑩ オランウータンが移動すると・・・

取材としては今日が最終日にあたり、ボルネオといえば見ておきたいと思っていたオランウータンを求めてセメンゴの国立公園に足を運んだ。ここでは保護されたオランウータンが半野生状態で管理されている。給餌の時間になると決まった場所に数頭のオランウータンが集まり、それを観覧デッキから見ることができ、かなり自然に近い姿を見ることができるのだ。おそらく60キロはあろう個体が樹上を移動すると枝はかなりしなり、葉っぱがこすれてすごい音がした。そしてそんな枝先を見ていると巨大なキリギリスの一種が飛び立つのが見えた。なるほど樹幹部には多くの虫がいるのだろうと感じた一瞬であった。そして飛び立つ虫を狙ってオランウータンにつきまとう鳥がいることに気づいた。オランウータンの移動によって攪乱される樹上の昆虫とそれを狙う鳥。熱帯雨林の生き物同士の関係がこんなところにも存在した。すると・・・突然目の前に巨大なスズメガの幼虫が落ちてきたのだ。
落ちてきたスズメガの幼虫をデッキの手すりに乗せると、観光客が驚いて今度はそれにカメラを向けていた。

初めてのボルネオでの取材。カメラマンの横塚さんにはすっかりお世話になってしまいました。
この場を借りてお礼を申し上げます。



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