小さい規模だが、気になる樹液のポイントがあり、そこには3日間同じカブトムシが陣取っていた。
カブトムシがほとんど独占しながらも、オオスズメバチ、カナブン、オオムラサキの順番で染み出た樹液にあやかっていた。
カブトムシは昨日と同じだがオオムラサキは昨日のものとは明らかに違い、ピカピカの新しい個体であった。なんとか美しい翅を広げた瞬間を狙うのだが、これがなかなかもったいつけるように開いてくれないものなのだ。
ちょっとした刺激で、翅をパタパタとするのだが、そのタイミングを逃さないためにかなりの集中力を使って翅を開く瞬間を待った。
待つこと10分。偶然オオムラサキの背後から近づいてきたカブトムシのメスに刺激されて、やっと美しいブルーの翅を見せてくれたのであった。