カキの枝先で、オオゴマダラエダシャクの幼虫を発見した。胸部がふくれた独特な体形に目玉模様を備えたその姿は、図鑑の世界では知っていたが、いつかこの目で見たいと思っていた虫のひとつであった。
カキの枝の質感表現もシャクガ幼虫ならではで見事だが、それでも敵に見破られたら目玉模様で脅かそうというのが作戦なのだろう。ためしに指で突っついてみるとコブラのごとく鎌首をもたげて威嚇をしたのだ。なかなかの迫力あるポーズであるが、「こわい!」というイメージにつながらないのはなぜだろうか?それはマンガのキャラクターのようなつぶらな瞳があまりにもかわいいからであった。