2008.9.11 クロアナバチ

「秋の野山の昆虫展」もほぼ昨年並みの内容で、今後、なにか新しい内容の追加がほしいと考えていたところ、矢島園長から「狩バチをやりたいね」とアドバイスを受けた。そんなわけもあり活動盛んなクロアナバチを今日は取材した。
茅葺民家の庭には6,7個の巣があり、撮影しやすそうな巣を選び獲物を運びこむ様子などをまず撮影することにした。それぞれの巣のクロアナバチの行動は様々で、巣の拡張をするものもいれば、となりの巣のハチと大ゲンカする個体もいたりで、目移りしてしまう様相であったが、「二兎追うものは一兎も得ず」を教訓に目配りができる二つの巣(結局二兎追っている!?)に絞り込んで撮影のチャンスを待った。そしてなんとか大きなクビキリギスを巣に運び入れる瞬間を撮影することができたのだ。
巣の主には申し訳ないが、夕方になり巣の断面を掘り起こし中の様子を取材した。クビキリギスの幼虫を食べて育っている幼虫がまず出てくると、次々とすでに繭となった子供たちが現れた。そしてやっと最後に今日運び込むのを見届けた茶色いクビキリギスの成虫が入った巣穴にたどり着き、麻酔されながら腹部がピクピクと動くクビキリギスの首元に5ミリほどのバナナ型の卵が産みつけられているのを確認することができのだ。



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