2008.9.21 クロアナバチ幼虫の成長

9月11日に紹介したクロアナバチの卵は残念ながらふ化直後に何らかの原因で死んでしまった。幼虫が成長していく過程を撮影したいと思っていたところだったので、17日に再度巣穴を掘り起こし幼虫を探すことにした。
クロアナバチの活動期はすでに末期にあり、活動中の巣も少ない中、目星をつけた巣を掘り返してみると1センチくらいの大きさに成長した幼虫を発見し、巣穴には獲物のクビキリギスの成虫と幼虫が未だ手つかずで残されていたのだ。恰好の定点素材として慎重に掘り起こし幼虫の成長を追ってみることにした。
産卵された一匹目のクビキリギスはほぼ食べ終わる寸前であったが、それを食べ終わったあとに急激な成長をとげたのだ。残された3匹の獲物は順番に食べるわけではなく、同時につまみ食いしながら消化していき今日21日の時点でほぼ完食する結果となった。
貯蔵された獲物は麻酔された状態で生きてはいるが、幼虫に食いつかれた以降はすぐに変色しどう見ても死んでいるとしか見えない。しかし、幼虫の食いっぷりは獲物が腐敗する前に食べつくし、スピード成長することができるのだ。
地下30センチでひっそりと起きている、クロアナバチの次世代の成長を垣間見ることができた。



Comment

Post a Comment

Name
Mail
URL
Comment