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田んぼの脇のススキの株から「チリ・チリ・チリ」と弱々しく鳴く声はコバネササキリであった。稲刈りを終えた田んぼから周辺の草地に棲みかを移動し、個体密度が増すせいか、この時期になって目立ち始める。 声の主を探そうと株の中を覗き込むと、そこにはメスの背後にオスがいた。声の主とは違う個体であったが、プロポーズの真っ最中であった。 最後まで見届ける時間はなくその場をあとにしたが、虫たちも残り少ない秋をまだまだ精力的に生きているのだなと感じさせるひとこまであった。