飼育していたアケビコノハが羽化したので、その枯葉にそっくりな姿をじっくりと観察してみた。
頭部に突き出た角のような部分は、下唇ヒゲという部分だが、先端が丸く膨らんでちょっとコミカルなキャラクター風でかわいらしい。しかも左右をずらすのが定位置らしく、ゼンマイを巻く蝶ねじのように見えるのだ。本人いわく葉柄の先端といいたいのであろう。
前翅はというと、葉脈の主脈に見える部分は模様で、このラインの先端が、とがった前翅の先端に達していることが枯葉に見える大きなポイントと言える。微妙にちりばめた緑色の班は個体の個性だが、なんとも芸が細かい。
大きさもほどよく葉っぱサイズで、これから枯葉の舞う時期に枯葉になりきって冬を過ごすのであろう。