昨日今日と連休で、今日も暖かく好天に恵まれ、午後からふらりと虫を求めて出掛けることにした。
黄色く色づき始めたクワの葉の上に何かが止まったのを一瞬見届け、黒と黄色の縞模様のハチが何かを抱えているように見えた。さらにじっくり見るとギングチバチであることがわかったが、しかし獲物を確認できる間もなく飛び去ってしまった。
ふと、そのまわりを見るとコナラの丸太が椅子として置かれていて、いかにもギングチバチが巣をつくりそうな具合に朽ちていた。すでに見失っていたが、丸太をくまなく見ていると先ほどの獲物を持ったハチが5ミリほどの直径の穴に吸い込まれるように入っていく瞬間を見届けることができた。
数分して、穴の出入り口からりりしい顔をのぞかせて再び飛び立って行った。
巣穴がわかったことで、あとはもう一回獲物を運び込むシーンを撮ろうとカメラをセットし待つことにした。
30分が過ぎ、ようやく戻ってきたギングチバチが抱えていたのはヒラタアブであった。
秋も深まったこの時期に、アブを狩るギングチバチの生態・・・・狩りバチの世界はおもしろい。