2008.11.22 晩秋のカブトムシ

ようやく里にも紅葉がやってきて、雑木林もだいぶ色づき始めている。虫たちの冬支度を探して木漏れ日が差し込む林内を歩いていた。シイタケほだ木の廃材が積まれた地面付近からカブトムシの幼虫の糞が盛り上がっているのに気づいた。ほだ木を丁寧にどけていくと、丸々と太った幼虫がいくつも姿を現した。
幼虫たちにとっては、真っ暗な世界から突然明るい地上に掘り起こされてさぞかし迷惑であったにちがいない。地上に比べて幾分温度が高いせいか、まだ活動している様子で、大きなフンをムニュッとすると地面に潜ろうとゆっくりと身をくねらせはじめた。
この先、もう少し深い場所へと移動して寒い冬を過ごすことになるのであろう。ほだ木をもとどおりにもどして幼虫たちの安泰を祈った。



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