2008.12.19 コガタスズメバチの越冬

早朝のフィールド散策も、虫たちに出会うことが難しい季節になってきた。枝先や樹皮、枯れ葉の下などはかなり根気よく探さなくては虫に出会うことはできない。歳をとったせいか、ちょっとこういった作業がおっくうになってきた。
朝日が射し始めた雑木林を眺めて、なんとなく視線がいったのは平積みにされたシイタケの廃ほだ木で、数本起こして出てきたのはコガタスズメバチであった。
やわらかく朽ちて粒状になった朽木に、皿状の空間を自ら作りじっとしていた。コガタスズメバチはどちらかというと市街地の緑地など開けた環境を好むスズメバチで、普通種でありながら昆虫の森では意外にも稀な種であった。今年の夏も振り返って雑木林で見た記憶がほとんどない。そんなコガタスズメバチとこんな時期にこの場所で出会うとはちょっと意外なめぐり合わせであった。



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