2008.12.30 荻原で見つけたオオカマキリの卵

今日は家内の実家から我が故郷である御殿場へと移動した。日も傾いた3時半頃、少し時間をもらって1時間勝負で撮影に出かけた。子供のころ、自転車でよく虫採りに出かけた場所を記憶をたよりに向かってみたが、道路も風景も30数年の間にだいぶ変わり果てていた。それでも短い時間に少しでも歩けそうな場所を探し車を止めた。お墓を囲んだ雑木林と、それにそって造成地が開け、荻が小群落をつくっていた。林縁を歩くと低い枝先にオオカマキリの卵が付いていた。孵化の撮影用に他にも探してみようと荻原に目をやると、すっと伸びた荻の茎に付くいくつかの卵嚢が目に入った。撮影よりも回収が先に立ったが北には富士山、西には沈みかけた夕日を見てちょっと待てと思い、広角レンズで覗いてみることにした。富士山はほとんど形になっていないが、情景的には悪くないと思い、あとは夢中でシャッターを切った。オオカマキリの卵はどこへも逃げはしないが、夕日は生き物のごとく刻々と沈んでいった。



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