2009.2. 4 生きていたヒナバッタ

梅も咲き始め、風も弱くポカポカした陽気に誘われて、昼休みに果樹園へと出かけてみた。梅の花にニホンミツバチが来ているだろうと予測したが、意外にもその姿はなかった。視点を切り替えて、地上部の春を探してみると、石垣に羽化したばかりと思われるナナホシテントウがいた。つい先日も、幼虫がいたという話を聞いていたので、今年の冬の寒さは、ナナホシテントウにとっては活動休止するほどではないのかもしれない。そして、目を疑うものを発見してしまった。ヒナバッタであった。見つけたときは一瞬、頭の中で季節が初冬に逆戻りしかけたが、冷静になって「どうせ死骸だ」と決めつけた。しかし、ちゃんと生きた個体であったのだ。バッタ類の生き残りは12月頃まで見られることがあるが、春めいた2月にヒナバッタを見るということは僕にとって結構驚きの出来事であった。「温暖化」という現象に直結することは難しいが、昆虫たちは正直に環境を受け止めて暮らしているのだろう。



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