2009.2. 9 ヒメスズメバチの顔

映像トンネル廃止に伴う新規展示パネルも、6割から7割まで原案データを収めることができたがあくまでも原案であり、残された時間を考えると余裕などない。今日は3枚構成となっている「昆虫の護身術」の冒頭の総論パネルに取り掛かった。毒を持つことで身を護る昆虫の象徴としてスズメバチの怖そうな写真を入れてみようと思ったが、整理されていない写真を引っ張りだすよりも、冷蔵庫に保管してある生きた個体をモデルに撮影したほうが早いとも思った。しかし、保管してあったオオスズメバチは息絶えていたのだ。ふと思い浮かんだのは、先日、崖で冬越ししていたヒメスズメバチであった。すぐに現場に行くと幸いなことに、そのままの姿でじっとしていてくれた。撮影に入り、越冬中にもかかわらず引っぱり出して威嚇やらいろいろとポーズを要求してしまったが、まじまじとヒメスズメバチの顔つきをファインダー越しに見てみると、他のスズメバチにはない、表現するとすればエレガントな表情であることに気づいた。「ヒメ」がつくだけあって、顔立ちもプロポーションも女性的なのである。しかも性格はスズメバチ類では際立っておしとやかなのだ。



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